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NeosVRでリアルタイム翻訳機を使う

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はじめに

こんにちは!tuttuです!
twitterで紹介した、こちらのリアルタイム翻訳機の導入方法を説明します!

ちなみにこれは、海外のAnomalousさんが作ったもので、本人の紹介動画もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=-Ygun89yHZU

わかりづらいところ、間違っているところがあれば随時加筆修正するので、
お気軽に教えてください!

まとめ

最初に要点を書いておきます。

  1. 環境構築: C# .NET Framework 4.6.2, 4.8 で動作確認済み
  2. Azure認証キーの取得(無料試用版あり): Speech API (Cognitive Service)
  3. ソースコードのclone: https://github.com/Anomalous/AnomalousNeosExperiments/tree/master/Translator
  4. NeosTranslateDataModel.csの認証キーと言語を設定
  5. Translatorをローカルで立ち上げ
  6. (Neosにて)ツール配布ワールドでツールを取得: http://cloudx.azurewebsites.net/open/world/U-Anomalous/R-55501fd5-8e98-40db-9dd4-e2cae7ea41c6
  7. ワールドの動画に沿って、自分の名前を設定

1~5は現実世界で行い、6,7はNeosVRで行います。
これらについて次の章から詳しく見ていきましょう!

動作確認環境

  • Windows10
  • Oculus Quest + Virtual Desktop

また、PCにマイクの音声が届いていることを確認しておきましょう。

現実世界編

C#環境構築

Visual Studioのインストール

Visual Studioをインストールするのが一番手っ取り早いかと思います。
https://qiita.com/grinpeaceman/items/b5a6082f94c9e4891613
こちらのページの「Visual Studioインストール」まで進めてください。

(以下の話はVisual Studio 2019で進めています)

.NET Frameworkのインストール

次に、.NET Frameworkをインストールします。

4.6.2~4.8のバージョンであればどれも動くと思いますが、僕は4.6.2と4.8で動くことを確認しました。
(参考: .NET Framework のバージョンの互換性)

こちらから4.8のDeveloper Packのインストーラーをダウンロードし、
net0.PNG

インストーラーを起動してインストールを進めます。
net1.PNG

Azure Speech API 認証キーの取得

Microsoft/Facebook/Github/LinkedIn のいずれかのアカウントが必要です。
(Microsoftのアカウントは、WindowsのOSセットアップのときに作っていることが多いです)
持っていなければ、こちらから作りましょう。

Azure Cognitive Serviceのページに行き、Speech APIタブをクリック
azure1.PNG

Speech Serviceの「APIキーの取得」をクリック
azure2.PNG

「7日間の試用期間」をクリックします。
(有効期限があるので、本格的に使う場合は課金する必要があります)
ここでログインを求められるので、持っているアカウントでログインします。
ログインすると、認証キーが2つ表示されます。
こちらの認証キーは後ほど使います。
azure3.PNG

azure4.PNG

翻訳機サーバーの立ち上げ

ソースコードのダウンロード

https://github.com/Anomalous/AnomalousNeosExperiments
こちらのソースコードをダウンロードします。
gitがあればcloneしてください。

ない場合は、zipでダウンロードし、好きな場所に解凍します。
(基本的には日本語を含まないパスに解凍するのが良いです)
translator.PNG

Visual Studioで開く

Visual Studioを立ち上げ、「プロジェクトやソリューションを開く」から先ほどのソースコードを開きましょう。
vs1.PNG

cloneもしくは解凍したAnomalousNeosExperimentsの下(もしくはAnomalousNeosExperiments-masterの2つ下)にTranslatorというフォルダがあります。
その中にある「NeosTextTranslator.sln」をVisual Studioから開きます。
vs2.PNG

認証キーや言語の設定

開いたNeosTextTranslatorのプロジェクトに対し、先ほどの認証キーや言語の設定をしていきます。
1. NeosTranslateDataModel.cs を開く
2. 先ほど取得したAzureの認証キー(2つあるうちのどちらでも良い)をDEFAULT_AZURE_SUBSCRIPTION_KEYにセット
3. 入力側(話す方)の言語をTRANSLATOR_INPUT_LANGUAGEにセット(これを読んでいる人はja-JPで良いはず)
- 翻訳先の言語はNeos側で設定します
vs3.PNG

サーバーの立ち上げ

Visual Studio上のツールバーにある「開始」を押します。
vs4.PNG

すると黒い画面が立ち上がれば成功です。
vs5.PNG

試しに、http://localhost:8083/SetLanguage?Language=enなどを叩いてみると、サーバーが反応していることを確認できます。
vs6.PNG

NeosVR編

NeosVRそのものの始め方は
https://neosvrjp.memo.wiki/
を参考にしてみてください!

最近開設された、日本人向けNeosVRコミュニティのDiscordもあります。
https://discord.gg/GH8YRbd

翻訳機配布ワールドで翻訳機をゲット!

http://cloudx.azurewebsites.net/open/world/U-Anomalous/R-55501fd5-8e98-40db-9dd4-e2cae7ea41c6
こちらのリンクを開くと、翻訳機を配布しているワールドに飛べます。
(NeosVRを立ち上げた状態で開くと確実です)

ワールドでは、Anomalousさんの動画と翻訳機、そして翻訳機のインスペクターがお出迎えしてくれます。
2020-02-15 19.30.21.jpg

この場で翻訳機をセットアップ(下記)してしまい、保存しましょう。

翻訳機のセットアップ

やることは2つです。
1. 翻訳機にユーザー名を登録する
2. 翻訳先の言語を登録する

まず翻訳機にユーザー名を登録する必要があります。
ChatTranslatorのインスペクターが表示されているので、この中にあるValueを自分の名前に書き換えましょう。
2020-02-15 19.32.48.jpg

続いて、翻訳先の言語を登録します。
翻訳機の上にjaと入っていますが、試しにこちらをenに変更してみましょう。
変更したら、Set Languageボタンを押します。
2020-02-15 19.33.37.jpg

すると、ここまでうまくできていれば翻訳機が動きます!
完了したら、翻訳機をインベントリーに保存しましょう。
2020-02-15 19.34.46.jpg

(ユーザー作成ツールの保存方法はこちらを参考に)

動かないときのチェックポイント

  • サーバーを立ち上げるときにエラーが出る
    • .NET Frameworkのバージョンが違うかもしれません。僕は最初4.6.1でやろうとしてうまく立ち上がりませんでした
    • ソースコードの変なところを編集してしまったかもしれません。認証キー周りのソースコードを見直してみましょう
  • 最後まで完了したけど翻訳機が反応しない
    • ユーザー名を翻訳機に正しく設定できていない可能性があります
  • Set Languageを押したら青い文字は表示されたけど、翻訳結果が出てこない
    • ソースコードに設定を入れるときに、Azureの認証キーや言語の設定を間違ってしまった可能性があります
    • 音声がPCに届いていない可能性があります。PCの設定からマイクを確認してみましょう

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