ComboBoxとModelの連携
概要
WPF in C# with MVVM using Caliburn Microの40分50秒目あたりからを参考に、前回までのテキストボックスとViewModelの連携を踏襲し、ComboBoxとのバインディングを試す。
完成形
- 表示の値Keyと選択値Valueをもつコンボボックスをもつ単一ウィンドウアプリを作る。
- データ用のModelクラスを扱う。
Modelを追加する
今回も動画内容に沿って実装を行う。40分50秒めあたりからだけど、前回記事からの流れのまま開始するので、必要であれば参照のこと。
ModelsにPersonModelクラスを追加
ソリューションエクスプローラでModelsフォルダ下にクラスを追加。
中身は単に FirstNameとLastNameを保持するstringだけとする。
usingSystem;usingSystem.Collections.Generic;usingSystem.Linq;usingSystem.Text;usingSystem.Threading.Tasks;namespaceWPFtut01.Models{publicclassPersonModel{publicstringFirstName{get;set;}publicstringLastName{get;set;}}}
ViewModelを編集
選んだ際のComboBoxとデータをやりとりするBindableCollectionと。中身のPersonModelを追加する。
MVVMで紐づけられるように、単純なCollectionやDictionaryでなくBindableCollectionを使う模様。
privateBindableCollection<PersonModel>_people=newBindableCollection<PersonModel>();publicBindableCollection<PersonModel>People{get{return_people;}set{_people=value;}}privatePersonModel_selectedPerson;publicPersonModelSelectedPerson{get{return_selectedPerson;}set{_selectedPerson=value;NotifyOfPropertyChange(()=>SelectedPerson);}}
ComboBoxに入るグループは People とし、選択される個人名は SelectedPerson としている。
Modelのコンストラクタを作成
前回同様、VS2019上で 'ctor'とタイプし、タブキーを2回押すとsnippet展開される。
今回はPeopleにPersonを4人ぶんつっこんでみる。
publicShellViewModel(){People.Add(newPersonModel{FirstName="カタリナ",LastName="クラエス"});People.Add(newPersonModel{FirstName="マリア",LastName="キャンベル"});People.Add(newPersonModel{FirstName="メアリ",LastName="ハント"});People.Add(newPersonModel{FirstName="ソフィア",LastName="アスカルト"});}
ViewにComboBoxを追加する
ShellView.xamlにコメントを入れ、ここまで編集してきた内容を整理。
ComboBoxを追加し、x:NameにPeopleを指定し、次のようにSelectedItemをSelectedPersonをバインドする。
<ComboBoxGrid.Row="3"Grid.Column="1"x:Name="People"SelectedItem="{Binding Path=SelectedPerson, Mode=OneWayToSource}"DisplayMemberPath="FirstName"></ComboBox>
追加内容としては、選択だけなのでOneWayToSource。
ここまでの内容でテスト実行
ComboBoxにPeopleの内容が反映されるようになった。
選択Valueが表示されるようTextBlockを追加
<TextBlockGrid.Row="3"Grid.Column="2"x:Name="SelectedPerson_LastName"/>
x:Nameの値は、アンダースコア付きでプロパティ呼び出しになる(らしい)
ここまでの内容を実行すると完成形のとおりになる。
コンボボックスを変更すると、TextBlockが連動して変更されるようになる。
まとめ
- WinFormsなどのようにComboBoxの変更イベントを関数で作成するわけではない
- ComboBoxへ紐づけるオブジェクトはCaliburn.Microが用意しているBindableCollectionを使う
- 選択値の取得の アンダースコア付きプロパティとかは、ちゃんと公式ドキュメント等参照したい
次の記事:Buttonを使う